文化祭や体育祭といった学校の行事で着用するクラスTシャツには、どんな意味があるのでしょうか。学校には制服や指定のジャージがあるのに、わざわざそれを作るからにはそれなりの理由があるはずです。まずクラスTシャツは作る際に素材を自分達で吟味できるので、より活動しやすい形や生地を選ぶことが可能です。学校行事中は活発に動くので、速乾性や吸水性、あるいは伸びる素材で作られた着心地のいいTシャツを着ていれば1日中快適に過ごせます。

そういった着心地の良さを考慮して取り入れるようになった、というのが理由のひとつです。またクラスTシャツを作るにあたっては、クラス全員集まって話し合いの場を設ける必要が出てきます。そこで意見を出し合って一つの形にまとめるというのは、生徒にとって良い経験になるでしょう。大勢の意見をまとめるのがいかに難しいかということを体験することで、生徒の精神的な成長がうながされる期待が持てます。

これ以外にも同じTシャツを着用することによって、モチベーションをあげたりクラスが一致団結するきっかけ作りになるという面もあります。クラス単体で同じ衣装を身に付けて同じ目標を持って行動する機会というのは、なかなかあることではありません。そんな滅多にないチャンスを有効活用して、クラスのムードを良い方向に持っていくというのもクラスTシャツを取り入れるメリットのひとつでしょう。いずれも現場にいる当事者は気付きにくいですが、しっかりとプラスになる効果はあるわけです。

そこをよく考えてクラスTシャツに取り組むといいでしょう。